「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

右向き左向き日々雑記

20190418



政治の話じゃありませんよ。お札の話。

2024年を目途に使われ始めるという新紙幣。そこに取り上げられる人物は、一万円札が渋沢栄一、五千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎だとのことです。福澤諭吉の一万円札にはすっかり慣れていて、サヨナラするのは寂しいですが、渋沢栄一翁をはじめ、この3人の人選はわが国の紙幣にとてもふさわしいと思いますし、よろしいのでは。


国によってはどの金種の紙幣も同じ人物、ということもあって、先日訪れたベトナムのお札はどれもみな建国の父ホー・チ・ミン氏の肖像ですし、むか~し行ったことのあるトルコの通貨リラも、初代大統領ケマル・アタテュルク氏で統一されていました。


当社がお得意様から集金をした際に、時たま旧紙幣をお預かりすることもありますよ。夏目漱石はそう珍しくないですが、先日聖徳太子の一万円札が出てきたときにはさすがに驚きました。よほどの美品であれば古銭商で多少上乗せして一万円以上で買い取ってくれるのでしょうか?今どきのこと、メルカリならもっと高く売れるのかも。


いま話題になっているのは、津田梅子さんの肖像が左右逆向きではないか、ということ。画像左は、津田塾大学のホームページにもある写真。右の新紙幣が左右反対(裏焼き?)であることは誰の目にも明らかです。


反転デザインについて菅官房長官は「既存の写真がそのまま日本銀行券の肖像として印刷されることはない」とコメント。財務省も「複数枚の写真を参考にしたうえで、印刷局で肖像画を作成している」としている、とのことですが、どう見たって単に反転させただけじゃないですか。


お札の中心でなくサイドに人物を配置するデザインであれば、人物が中心方向を向いた方がいい、それはそうでしょう。だからって写真を反転させるのはどうかと思います。逆を向いている絵を探すか描くか、あるいはお札全体のデザインを変えるかですね。


人の顔はそもそも左右対称にできているわけではありませんからね。顔写真の真ん中に鏡を置いてみればよくわかります。反転した顔は、もう既に本人の顔とは別物です。


切手の図案が間違っている例は、昔から国内でも海外でもたくさん指摘されています。一度発行されればそれっきりの記念切手と違って、紙幣は何年も何十年も使われるもの。財務省もあれこれ強弁しないで、直せばいいのに。デビューはまだ何年も先なんだから。

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