平成の食品ヒット大賞 (4)しごと
20190317
平成19年から30年まで。「該当なし」の年がいくつもあります。デフレも長く続き、大ヒット商品が生まれにくくなっているのでしょうか?大賞には選ばれなかったが、今にしてみれば受賞してもおかしくなかったものを個人的にカッコ内に書いておきました。
平成19年、20年 該当なし
平成21年 キリンフリー(キリンビール)ビールテイストで世界初のアルコール0.00%を実現
平成22年 サントリーオールフリー(サントリー酒類)世界初の3つのゼロ
平成22年 ラ王(日清食品)三層太ストレート製麺法導入←(筆者注)リニューアル品の受賞、ありなのか?
平成22年 辛そうで辛くない少し辛いラー油(桃屋)新カテゴリー創出
平成23年 カップヌードルごはん(日清食品)即席麺の技術を応用したセット米飯
平成24年 メッツコーラ(キリンビバレッジ)史上初のトクホコーラ
平成24年 マルちゃん正麺(東洋水産)即席袋麺市場の再活性化に貢献
平成25年 該当なし(K&K 缶つま、いなば タイカレー)
平成26年 該当なし(ニチレイフーズ 本格焼おにぎり)
平成27年 プロビオヨーグルトPA-3(明治)“プリン体と戦う”に支持
平成28年 該当なし(明治 ザ・チョコレート)
平成29年 該当なし(味の素 ザ★シュウマイ)
平成30年 本麒麟(キリンビール)飲み応えと「コク」を追求
この中で特筆すべきヒット商品といえば、まず桃屋の食べるラー油。当時本欄でも取り上げましたが、いつ行ってもスーパーの棚は空っぽのままで、購入できませんでした。新分野を切り開いた画期的な商品です。
そして、マルちゃん正麺。誰もが過去のカテゴリだと思っていた袋ラーメンに、新しい生命を吹き込みました。素晴らしい商品開発とマーケティングでした。
機能性ヨーグルトとして大ヒットした明治のプロビオ、そして大賞受賞はなかったものの、K&K缶つまも、高級おつまみ缶詰市場を広げた意義は小さくありません。新しい時代にも、食の世界を広げてくれる新商品が次々と私たちを楽しませてくれることを願います。