日本の中心はどこ日々雑記
20190110
日本の国土の中心はどこか?先日TV(噂の東京マガジン)でやっておりました。いくつもの自治体が独自の理由をつけて、我こそ日本の中心だと主張しているのだそうです。
番組では当社ご近所の辰野町をメインで取り上げていました。辰野町のサイトによると、北緯36度と東経138度が0分00秒で交差する同町大沢地籍の区有林内にある通称・ゼロポイントに「日本の地理的中心」の標柱を立てています。
緯度経度が0分00秒で交わる点は国内に40カ所ほどあり、その中でも辰野町のゼロポイントは「日本の地理的中心」である、と。40カ所の中でなぜ辰野なのかはよく分かりません。市川健夫氏の「信州学大全」が出典だとか。
長野県内だけでもいくつもの自治体が「我こそは中心」と名乗りを上げています。県外の熱心にPRしているところも合わせて代表的なものをご紹介すると、
◎佐久市…国土地理院によって計算された日本で海から最も遠い地点
◎松本市…本州の中心にある長野県、その真ん中に位置するまち松本市
◎小川村…TBSの「はなまるマーケット」により調査が行われ紹介された本州の重心地点
◎飯田市…緯度と経度のそれぞれについて日本の人口分布を二等分する緯度線と経度線との交差地点
◎上松町…200カイリ排他的経済水域と日本列島陸地とで作成した型を使用して釣り合いがとれることが確認された地点
◎群馬県渋川市…日本の北端の岬である北海道宗谷岬と南端である鹿児島県佐多岬を直線で結んだ中間点にある。また坂上田村麻呂が東征の際に立ち寄り、ここが日本の中心であると定めた「臍石」(へそいし)がある
◎兵庫県西脇町…大正時代に陸軍が東経135度、北緯35度にある西脇町を日本の中心と確認したことに由来
などなど。それぞれ独自の理屈があり一応筋は通っていそうで、誰もが納得する理由で一つに決めるのは難しいですかね。
私が無理やり決めるとすれば、まず漠然と「中心にある」と断定されても、納得しがたい。人口を持ち出すのもちょっと違うかな。時代の推移によって地理的中心が動いてしまうのは、うまくないです。上松町のが最も説得力があると思います。海も陸も日本ですから、その図形の重心にあたるところはまさしく中心といっていいのでは?
楽しく罪のない話です。日本の中心PR、おおいに競い合って街おこしにつなげていけばいいでしょう。