ロクム食べもの
20190107
今日は仕事始めという方も多かったでしょう。私も今日からブログを再開します。今年もよろしくお付き合いのほど…
我が家のお正月は、ひと通り家のことを終えたあと、みんなでお茶を飲みます。落花生、甘栗、干し柿。「マメでくりくり、かき集め」というやつですね。今年はそれに加えて、長男の海外土産「ロクム」を開封し一緒にいただきました。(11月に入手したのですが、お正月に食べようと思ってとっておいたもの)
ロクムはトルコのお菓子で、別名ターキッシュ・デライトといいます。アーモンド、ピスタチオ、ヘーゼルなどナッツ類を埋め込んだ飴の一種ですね。飴は見た目よりも柔らかく、でもグミよりは固いくらいで、少し弾力も感じます。歯に貼りつくようなことは全然なくて、食べやすいものです。
買ってきたものは写真の通り何種類かの味がありましたが、左端の紫色の飴がローズ味で、定番だとのこと。これがやはり私には一番おいしかったかな。
17年2月に本欄でロクムのことを少し書いたことがあります。子供の頃読んだ「ナルニア国ものがたり」の第1作、「ライオンと魔女」の冒頭に登場するのです。
恐ろしい白い魔女が主人公の一人エドマンド少年を誘惑するためにロクムを食べさせます。実は魔法のロクム、エドマンドはその美味しさにたちまち魅了され、一箱全部を食べてしまう頃にはすっかり魔女の手中にはまってしまうのです。ああ恐ろしい。
瀬田貞二氏の訳では、年少の読者の事を考慮して「プリン」としたが、実は「ターキッシュ・デライト」だ、と訳者あとがきにありました。それがどんなものかずっとあれこれ想像していたのです。数年前に映画化されたので子供と観に行きましたが、何だか白いふわふわしたようなものに見えました。今回食べたものは切って断面を見せていますが、切る前、長く伸ばした飴の表面を見せればあんな感じだったのかな。出来立てはもっと柔らかいのでしょうか。
「迷探偵スベントンのセムラ」に続いて、子供の頃の三大謎菓子のうち二つを実体験できました。残るはドリトル先生に登場する「アブラミのお菓子」こと「スェット・プディング」です。国際化の時代、そのうちに邂逅できるのを楽しみに待つとしましょう。(どなたか英国へ行かれる機会がありましたら、お土産歓迎します)